“粉本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふんぽん90.3%
ふんぼん6.5%
モデル3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、どういたしまして、あなた方の超凡なお動静に、朝夕親炙しんしゃいたしておれば、宗舟平凡画師も、大家の企て及ばぬ自然の粉本ふんぽん
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
少なくも画家の頭脳の中にしまってある取って置きの粉本ふんぼんをそのまま紙布の上に投影してその上を機械的に筆で塗って行ったものとしか思われなかった。
ある堂で見た緬甸ビルマ風の弥陀三尊の半裸像は一見して横山大観の「灯籠流し」の女の粉本モデルと成つたものらしかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)