“篦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へら95.5%
べら4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、なかなか手のかかったスープで、ルピック夫人が、木のへらでもって、少しばかり例のものをかし込んだのである。なに、ほんの少しである。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
私どもでは竹のへらを薄く刃物のようにしてそれで剥きます。トマトに鉄の刃物を用いると早く腐って味も悪くなります。トマトばかりではありません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
単膏という札がってあります。水銀とか、芫菁げんせいとか、それぞれ薬を入れて煉るのです。よく膏薬べらといいますが、なかなかしっかり出来ていて、それでよくしないます。まあ今のナイフのようです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)