“箱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はこ80.7%
ばこ18.1%
ケージ0.6%
ケース0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで、かれは、じっとして見守みまもっていました。ふねから、ひとがおりて、みぎわあるいて、ちいさなはこなみのとどかないすなうえにおろしました。
希望 (新字新仮名) / 小川未明(著)
画かきはにわかにまじめになって、赤だの白だのぐちゃぐちゃついたきたない絵の具ばこをかついで、さっさと林の中にはいりました。
かしわばやしの夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
必要以上に全身の緊張を感じてケージへ入るとき、必要以上に脚をもち上げるような動作で伸子と素子はやっと三階へ往復する用事をすませた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
いつの間にシテヤラレたものですか、その聖書の中味がスッポ抜かれちゃって、ケースだけがあそこの棚の隅に残っているのを発見しちゃったんです。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)