“管”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くだ79.6%
かん8.8%
かま4.8%
パイプ2.0%
くわん1.4%
くゎん0.7%
0.7%
すが0.7%
すげ0.7%
チューブ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これから毎朝まいてう鱷ののどへ曲つた金属のくだを插してその中からコオフイイや茶やスウプや柔かにしたパンを入れてくれると云ふ事になつた。
でなければ、まだ五年も十年も、いや、あるいは死ぬまでも、一かんの竹にわびしい心を託して普化ふけの旅をつづけて終るつもりであった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明日あしたさはりにでもりやしめえしかまあこたあんめえな、おとつゝあは」といつておつぎは勘次かんじしつけてしまふのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何故なら、両端が開いているパイプの一端が閉じられると、そこに一音階ワン・オクターヴ上の音が、発せられるからなんだ。しかし、それ以前に犯人は、鐘楼の廻廊にも現われていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そればかりか、かたせなも、こしまはりも、心安こゝろやすいて、如何いかにもらく調子てうしれてゐることいた。かれはたゞ仰向あふむいて天井てんじやうからさがつてゐる瓦斯ガスくわんながめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
竹でつくったくゎんとをとった
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
その中には繩屑拾ひの伊藤、井戸渫への石野夫婦——之は夫婦に子供を連れて来た『羅宇らをげ換へ屋』の老爺さん、それにも一人の紙屑拾ひの年寄が有つた。
すがだたみ八つ皮だたみ八つ
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ぼっと、虹ののような中に、母の顔が見えた。昔ながらの温いおすげの顔である。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長いピカピカの円筒の中から、細い真黒なチューブが徐々に出て来て、床を下から突き刺した。それはまるで、蚊が血を吸うときに、人間の身体にくちばしを刺しこんだような恰好だった。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)