“箇処”のいろいろな読み方と例文
旧字:箇處
読み方割合
かしょ50.0%
ところ33.3%
がしょ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには二三箇処かしょにヤッチャがあってそれぞれ人を集めていた。政雄の目についたのはシャツを売る店であった。シャツ売の商人は、大きな声でわめいていた。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それにも拘らず溺死者の死体は外に怪しい箇処ところも無いので、其儘受取人として名告なのつて出たかの娘つ子に下渡さげわたされた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
それへ出ると、何処どこでも広々と見えますので、最初左の浜庇はまびさし、今度は右のかやの屋根と、二、三箇処がしょ、その切目きれめへ出て、のぞいたが、何処どこにも、祭礼まつりらしい処はない。海はあかるく、谷はけぶって。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)