“竪帷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
タツバリ60.0%
たつばり40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日の日暮れまでには、立ち還りに、難波へ行つて來る、と齒のすいた口に叫びながら、郎女の竪帷タツバリに向けて、庭から匍伏した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
今日の日暮れまでには、立ち還りに、難波へ行つて来る、と歯のすいた口に叫びながら、郎女の竪帷タツバリに向けて、庭から匍伏ホフクした。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
子古は、今日の日暮れまでには、難波まで行つて還つて来ると、威勢のよい語を、歯の隙いた口に叫びながら、郎女の竪帷たつばりの前に匍伏した。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
伴に立つて来た家人の一人が、大きな木の又枝またぶりをへし折つて、之に旅用意の巻帛まきぎぬを幾垂れか結び下げて持つて来た。其をゆかにつきさして、即座の竪帷たつばり—几帳—は調つた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)