“童子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうじ59.6%
わらべ12.3%
こども7.0%
どうし3.5%
わらべこ3.5%
ドウジ3.5%
ぼっこ1.8%
うなゐ1.8%
これ1.8%
わらは1.8%
コドモ1.8%
ボーイ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしあの童子どうじけましたらば、それこそ詐欺師さぎし証拠しょうこでございますから、さっそくくらいげて、かえしていただきとうございます。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
蹴殺けころし給ふべしと呪咀しゆそしけるに七日目の明方あけがた十歳ばかりの童子わらべかみ乘遷のりうつり給ひこゑあららげ我が本覺ほんがく眞如しんによの都を出で和光わくわう同塵どうぢんあと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
けれど其丸い者と云うのは何だえ(大)色々と考えましたが外の品では有ません童子こどもまわ独楽こまであります
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
私はその子の麦稈帽むぎわらぼうを軽くたたいた。かの小さな美しい城の白光はっこうはたしていつまでこのおさない童子どうしの記憶にあかるであろうか。そしてあの蒼空が、雲の輝きが。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
それがし高坂弾正かうさかだんじやうと申して、信玄公被管ひくわんの内にて一の臆病者也、仔細は下々しもじもにて童子わらべこどものざれごとに、保科ほしな弾正やり弾正、高坂弾正にげ弾正と申しならはすげに候、我等が元来を申すに
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そばに寝てゐた童子ドウジが眼を覚まして、お母さんが狐になつたと怖がつて騒ぐので、葛の葉は障子に「恋しくば」の歌を書いて、去つてしまふ。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ぼくらの方の、ざしき童子ぼっこのはなしです。
ざしき童子のはなし (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
童子うなゐに問へば石工いしきり
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「わしは童子これがわるいので何ごとも楽しいとは思いませぬ。」
あじゃり (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ムショウガリした幻の童子コドモ
街のシルヱット (新字旧仮名) / 山口芳光(著)
かかるあいだに卓上の按排あんばい備わりて人々またその席につくや、童子ボーイぎめぐる麦酒ビールあわいまだ消えざるを一斉にげて二郎が前途を祝しぬ。儀式はこれにて終わり倶楽部の血はこれより沸かんとす。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)