“穀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごく46.8%
こく27.7%
かじ4.3%
から4.3%
たなつもの4.3%
もみ4.3%
こう2.1%
わら2.1%
カヤ2.1%
2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生は単なるごくつぶしだと思ったりしがちだから、そうならないように、彼はいろいろと用事をしたり、また好かれるようにしたりした。
すなわち前には回転せぬ棒をもって打っていたのが、これにって始めて腰を曲げずに、藁やその他のこくを打つことができたのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
『阿波志』にタフの原料としてかじの皮を用いたというカヂも、今のヒメカウゾか、そうでなくともこの属の一種であったろうと思う。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
形は細く高い堂で、ちょうど蠑螺のからのようにぐるぐると廻って昇り降りが出来るような仕掛けに出来ており、三層位になっていて大層く出来た堂であった。
五二百姓おたからつとめてたなつものを出し、工匠等たくみらつとめてこれを助け、商賈あきびとつとめてこれかよはし、おのれおのれが五三なりをさめ家を富まして、みおやを祭り子孫のちはかる外、人たるもの何をかさん。ことわざにもいへり。
東五郎猶その村その人をもたづねきけば、鶴をたすけたる人は東五郎がちゞみを売たる家なれば、すぐさまその家にいたりなほくはしく聞て、さて国の土産みやげにせん、もみを一二粒たまはれかしとこひければ
ついに収めて育った、楚人乳をこう虎を於菟という、因って子文の幼名を闘穀於菟とうこうおとすなわち闘氏の子で虎の乳で育った者といったと見ゆ。
二人は道具を入れた小さい行李こうりの様なものを楓の枝ごみの葉かげに置いたり散らばったわらを足で押えてしごきながらひろって居る。
通り雨 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
いにしへ木綿ユフと云ひし物はカヤの木の皮にてそを布に織たりし事古へはあまねく常の事なりしを
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
よなどもいつと関係があるのだらう。よる・よすのよで、であり、寿であり、である。常世のよも或は此かも知れぬ。よるはいつに対する再語根であらうか。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)