“稜々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうりょう83.3%
ぎざぎざ5.6%
かどかど5.6%
かど/″\5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てきぱきした実務家の冉有ぜんゆう。温厚の長者閔子騫びんしけん穿鑿せんさく好きな故実家の子夏しか。いささか詭弁派的きべんはてき享受家きょうじゅか宰予さいよ気骨きこつ稜々りょうりょうたる慷慨家こうがいか公良孺こうりょうじゅ
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
この近辺を界して、南方の岩石は、藍色末に胡摩塩ごましおを少々振りかけたような斑点、藍灰色で堅緻だから、山稜も従って稜々ぎざぎざして、穂高の岩石と、形質がいささかも違わぬ。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
稜々かどかどのくっきりしたリアリスティックな冷たさを持った人である。
稜々かど/″\から發散する火焔は車輪のぐるりに卷きついてゐる。「五角」は無上の速力にて囘轉し、宇宙のはてまでも、燃立つ大氣の旋風せんぷうを傳へる。
さしあげた腕 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)