“祭文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいもん83.3%
サイモン8.3%
さいぶん4.2%
ざいもん4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大事にもなんにも、浄瑠璃や祭文さいもんで聞くお半と長右衛門が逃げ出したのなんぞより事が大きいでがすから、町の役人たちも騒ぎました」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さうして、江戸期において、ほゞ大きな四つの区分、説経・浄瑠璃・祭文サイモン・念仏が目につくが、此が長く続いた叙事詩の末である。
そして出来あがつた上は太秦うづまさのそれにならつて牛祭を催す事にめて、伊原青々園せい/\ゑん祭文さいぶんを、梅幸ばいかうの振付で、その往時むかし丑之助うしのすけの名にちなんで菊五郎が踊るのだといふ。
橋手前の広場に葭簀よしず張りの茶店や麦湯の行灯、橋向うは細い横町を抜けて突当りが回向院えこういんの表門、橋詰の左の角にデロレン祭文ざいもんの常小屋、正面の高座に法螺の貝と錫杖しゃくじょうで二人の太夫
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)