“神気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんき62.5%
こころ12.5%
かみけ12.5%
かみげ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その効験は著しいもので、お豊はそのあくる朝から神気しんきがさわやかになって、七日ほどの後には元の達者なからだに回復した。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
神気こころ疲労つかれが極点に達した時、相手は自然ひとりでに仆れるか、自暴自棄に斬りかかって来るか、二つに一つに出ることは解っていた。そこを目掛け、ただ一刀に仕止めてやろう。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いわゆる神気かみけうた女人は、昔も今も常に饒舌じょうぜつで、またしばしば身の恥は省みずに、自分しか知らなかったような神秘なる真実を説こうとしている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
……すなわち昔はこれを『神憑かみうつり』とか『神気かみげ』とか『神上かみあがり』とか称していたもので、はなはだしいのになるとその期間が余り長いために、真実ほんとうに死んだものと思って土葬した奴が
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)