“確”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たしか33.6%
しか21.2%
しっか15.0%
たし9.2%
しっ6.8%
しつか6.0%
2.5%
かた2.5%
しつ1.6%
かく1.1%
きっぱ0.1%
0.1%
はっ0.1%
タシ0.1%
タシカ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はたしかに老人ではない、変装しているのだ。そう思って見ると、いかにもたくみに地の毛のように見せかけてはあるが、どうもかつららしい。
急行十三時間 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
もつと第一義的国民性をしかとつかんでゐる。昔、深林の中から生れた暗い強い気分が、今日でも歴然として残つてゐるのを私は見る。
真剣の強味 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
工場委員会などをしっかりと統制し、過渡的なソヴェト社会の具体的困難を突切って、社会主義的な生産を高めて行かなければならない。
だが大事にいたらずむことはたしかだ、と金太郎は、そく度を増してゆく自轉車の上で、何の問題を解くときのやうに冷せいすい理した。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
からだを掴まれることを厭がりあれ程れていても、嘴でしっかりと咬み付く、咬みつくとブルドッグのようにどうしても放さない
人真似鳥 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
三十前後の平凡な女ですが、んなのが案外しつかりもので、家の事情や、人と/\の關係を説明させるのに、一番便利なのかもわかりません。
心持照れ臭さげにしながらも、盛子は快活などこか家庭的なつかりさといつた風なものを現して、この一日造りの漁師達を眺めた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
先生はかたく信じてゐる。さうして此の信仰が、先生の作品をして荒唐無稽な物語におちいらしめず、吾々の想像が描出し得る神祕境を披瀝するのである。
相手の陸奥むつはなもそんなに細かい力士ではないが出羽に向つて仕切ると四階見物より『小さいのーイ、しつかりしろ』と怒鳴られる。
あの折、もし新田殿が、都へのご凱旋がいせんなどなく、筑紫つくしまでもと、尊氏を追いつめて行きましたなら、御勝利はかくたるものとなっていたでしょう。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「早く言え、やるから。」と、きっぱいった。吉太は、声を震わしなが
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あっしは根岸の家の番地を人知れずしかめて、お由さんの後を追って行きました。
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)
つぶやきかけた時、今度こそはっきりと、それも胸をえぐられるような怖ろしい声で
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
此語根たしは可なり古いもので「タシか」系統のたしとは、別に展びて来たものらしい。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
巷説カウセツ多端タタン、ソノ首ヲ見ザレバタシカメ難シトイヘドモ、滅亡ノ条勿論歟モチロンカ
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)