“睦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むつ59.6%
むつま34.8%
むつまじ2.0%
むつみ1.2%
むつまし0.8%
むつむ0.4%
0.4%
むづま0.4%
ムツ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いろいろな話題を持ち出すのをきっかけに、——礼儀こそみださないが——家長を囲む一家族のように、むつみ合うのが例であった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この女中は二年ほどして変ったが次に来た女中も、加藤夫妻のむつまじさには驚いたと見え、塀の外の草ひきだけはまめまめしく働いた。
睡蓮 (新字新仮名) / 横光利一(著)
さうして、貴下方はお二人とも末長く、です、いつも今夜のやうなこの心を持つて、むつまじく暮して下さい、私はそれが見たいのです!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
四十二年の二月に女義界の紛擾ふんじようの仲裁にたった羽目から、むつみ、正義の両派によらず独立して芸界に再来することになった。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
二里あまりへだてたる村より十九歳のよめをむかへしに、容姿すがたにくからず生質うまれつき柔従やはらかにて、糸織いとはたわざにも怜利かしこければしうとしうとめ可愛かあいがり、夫婦ふうふの中もむつまし家内かない可祝めでたく春をむかへ
もう一人落ちつかないのは田川のむつむさんだった。っともっとしていないで、出てばかり歩く。
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
いうなる姿すがたつるゝよ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
そして私共を見ていかにもむづまじさうなその場の樣子を、樂しく見てゐる樣子であつた——そして彼はあの老婦人が、彼女の養女を再びび戻したから、すつかり快くなつてたのかと思つたと云つた。
皇睦神スメラガムツカムろぎなど言ふムツも誤解で、いつ・うつで神の義か、いつくなどに近い義か。珍彦ウヅヒコなど言ふうづの何もいつと同じだらう。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)