“睛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとみ62.5%
せい12.5%
たま6.3%
6.3%
まなこ6.3%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
首をひねった、「つまりもっとも肝心なもの、竜の眼、要するに点ずべきひとみといったふうなものが、この辺になくてはならないと思う」
扇野 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
せい閑所かんしょに転ずる気紛きまぐれの働ではない。打ち守る光が次第に強くなって、眼を抜けた魂がじりじりと一直線に甲野さんにせまって来る。甲野さんはおやと、首をうごかした。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
金箔きんぱくを押した磔刑柱はりつけばしらを馬の前に立てて上洛したのは此時の事で、それがしの花押かきはん鶺鴒せきれいの眼のたまは一月に三たび処をえまする、此の書面の花押はそれがしの致したるには無之これなく
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
何時いつかはうたがれるだらう。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「俺は碧光のまなこを贈ってやろう」
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
譬へば海の底から、燐光を放つ、幾千のが窺つてゐるやうである。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)