“真闇”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞闇
読み方割合
まっくら82.6%
まやみ6.5%
まつくら6.5%
まくら2.2%
マヤミ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道がへし折られたように曲って、その先きは、真闇まっくらな窪地に、急な勾配こうばいを取って下っていた。彼らはその突角とっかくまで行ってまた立停った。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
真闇まやみにはまぎらふ光あらなくにまなぶたさとしにほひのみして
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大音だいおんあげ、追掛おひかけしがたちまちにくもおこり、真闇まつくらになり、大雨たいう降出ふりいだし、稲光いなびかりはげしく、大風おほかぜくがごとくなるおとして座頭ざとうはいづくにゆきしやらむ——とふのである。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しばしは庭のすみずみを照らししばらくして次第に消えゆくをかれは静かにながめてありしが火消えて後もややしばらくは真闇まくらなる庭のおもをながめいたりとぞ。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
アカトキの寒き真闇マヤミに 別れたるかの下士官は、到りつらむか
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)