“真蒼”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞蒼
読み方割合
まっさお89.3%
まつさを6.9%
まさお2.5%
まッさお1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寝不足の疲れ切った真蒼まっさおなお顔で、眼には涙さえ浮べてそうおっしゃるのを聞いては、私もそれ以上なんとも言えなくなるのでした。
饗応夫人 (新字新仮名) / 太宰治(著)
烈々れつ/\える暖炉だんろのほてりで、あかかほの、小刀ナイフつたまゝ頤杖あごづゑをついて、仰向あふむいて、ひよいと此方こちらいたちゝかほ真蒼まつさをつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
貴嬢はかすかにアと呼びたもうや真蒼まさおになりたまいぬ、弾力ばね強き心の二郎はずかずかと進みて貴嬢が正面の座に身を投げたれど
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ト聞くと文三は慄然ぶるぶると震えた、真蒼まッさおに成ッた……暫らくの間は言葉はなくて、唯恨めしそうにジッとお勢の澄ました顔を凝視みつめていた
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)