“県尉”の読み方と例文
読み方割合
けんい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おうっ、あるじの史進か。このほうは県城の県尉けんいであるぞ。汝の手で、賊をからめて突き出せばよし、さもなければ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒けむりはたちまち疾風雲はやてぐもけるに似、名月は血の色そのまま、剣光の雨と叫喚きょうかんを下に見ていた。——まもなくかるる風葉ふうようのごとく、県尉けんいの馬や捕手の群れは逃げ散ッた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
県尉けんいといえば、片田舎の一警察署長といったような官職にすぎなかったが、帝命をもって叙せられたことであるから、それでも玄徳は、ふかく恩を謝して、関羽、張飛を従えて、即座に
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)