“目下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もっか37.5%
めした21.9%
いま14.1%
もくか12.5%
メシタ4.7%
もつか1.6%
ただいま1.6%
まなした1.6%
めのした1.6%
マナシタ1.6%
モッカ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
淀橋よどばし区、四谷よつや区は、大半焼け尽しました。品川しながわ区、荏原えばら区は、目下もっか延焼中えんしょうちゅうであります。下町したまち方面は、むしろ、小康状態に入りました」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「しかし、天火同人というのは、上長の命に従って、目下めしたの者には服従するなという意味が一番強いのだぞ。それでも良いか。」
馬車 (新字新仮名) / 横光利一(著)
たゞかれ目下いま幾部分いくぶぶんでも要求えうきうすることが、自分じぶんいた主人しゆじんうちたいしてとてくちにするだけの勇氣ゆうきおこされなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
目下もくか日本大使館の安達あだちみね一郎氏が引受けて東京へ帰つて居るが、翁は東京の有島氏とも協議して便宜に取計らふやう予に依頼された。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
目下メシタの者が、目上のお方さまに、お教へ申すと言ふやうな考へは、神樣がお聞き屆けになりません。教へる者は目上、ならふ者は目下、と此が、神の代からの掟でおざりまする。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
成程なるほど此處こゝから大佐等たいさらすまへる海岸かいがんいへまでは三十以上いじやうとりでもなければかよはれぬこの難山なんざんを、如何いかにして目下もつか急難きふなん報知ほうちするかといぶかるのであらう。
目下ただいま農商務省の○○課長をいたしておる男で、ご存じでございましょうか、○○と申します人でございまして、千々岩ちぢわさんなどももと世話に——や、千々岩さんと申しますと、誠にお気の毒な
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
花しろき梅の林の夕かげは目下まなしたに見ていよよ閑けさ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
斯うして彼等は月光の下を鹿のように早く走ったが、小丘の頂上まで来た時に、目下めのしたに見える二軒のうちの其一軒の背戸畑の辺で拳銃ピストルの音の起こったのを突嗟とっさにハッキリ耳にした。
死の復讐 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
目下マナシタの 潮のしぶき高ければ、波がくりつゝ とよむ岩牀
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
「婦人ノ推定年齢ハ二十二歳、目下モッカ姙娠四箇月ナリ、死因ハイマツマビラカナラザレド中毒死ト認ム」
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)