“盥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たらい77.1%
たらひ18.1%
だらい2.8%
たれえ0.8%
だらひ0.4%
てあら0.4%
てあらひ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家の南側に、釣瓶つるべを伏せた井戸があるが、十時ころになると、天気さえよければ、細君はそこにたらいを持ち出して、しきりに洗濯せんたくをやる。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「すると、お狩場かりばの四郎が忍び込んで、兼松の着物を着てお美代を殺し、その着物を井戸端のたらひに漬けて行つたことになるが——」
女中や番頭に取り巻かれて、すすぎだらいの前へ腰かけたのは、商家の内儀ないぎらしい年増の女と、地味なしまものを着た手代てだい風の男であった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木崎の親類で留められて居るんだんべーって云って居やんした、五八、われえ其所を片付けてたれえをあげろ、戸口に立って居りやんすのは誰だ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
二枚の着物——繼だらけの仕事着と小綺麗な袢纒はんてんが、大だらひの中に入れて、水に漬けてありますが、それは今朝お光の死骸を見付けた時、それを崖の上へ抱き上げようとして
常並つねなみの人のうむには唾液つばしるを用ふれども、ちゞみの紵績をうみには茶碗ちやわんやうの物に水をたくはひてこれをもちふ。事毎ことごとてあらひ座をきよめてこれをなすなり。
その中央ちゆうあうはたたつる、これ御機屋おはたやとなへてかみいますがごとく畏尊おそれうやまひ、織人おりてほか他人を入れず、織女おるをんな別火べつくわしよくし、御機おはたにかゝる時は衣服をあらため、塩垢離しほこりをとり、てあらひくちそゝぎこと/″\くきよ