“盒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はこ33.3%
ごう33.3%
ロケット11.1%
いれもの11.1%
ふたもの11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず燕の卵と、蜂の巣と、蜘蛛くもとを、三つのはこにかくして、を立てさせたのです。——もとより厳秘のもとにそれは行われました。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼のあとから降りて来たのは第一にブロシュ伯爵で、多くの情婦や、古い聖体ごう蒐集しゅうしゅうや、過激王党主義の意見などで、世に知られてる戸外運動家だった。
しかし今この眼前の玲瓏れいろう玉のごとき太子のおもてを見、このロケットの中に微笑んでいるカムレッシ王女の姿に接する時、誰がカ氏の言を疑うことができようぞ! 面長な顔、切長な魅惑そのもののひとみ
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
山木はうなずき、ベルを鳴らして朱肉のいれものを取り寄せ、ひと通り証書に目を通して、ふところより実印取りでつつ保証人なるわが名の下にしぬ。そを取り上げて、千々岩は武男の前に差し置き
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
史進もまた、こう貰ってばかりいてはと思って、家に伝わる紅錦織こうきんおりを三りょううわぎに仕立てさせ、あぶらののッた美味うまい羊の焼肉を大きなふたものへいれて、日頃の礼にと、山寨さんさいへ届けさせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)