“盃形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかずきがた33.3%
さかずきなり33.3%
さかづきがた33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり、それがあの上下窓の中で、内側のものの上方にあって、いったんそこへ集った太陽の光線が、外側の窓枠にあるり飾り——知っているだろうが、錫張すずばりの盃形さかずきがたをしたものに集中したのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
頭のよこに、盃形さかずきなり禿はげがある。よくよく酒の好きなしるしと、一度見たものは忘れまい。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
盃形さかづきがた薔薇ばらの花、口をつけて飮みにかかると、齒の根が浮出す盃形さかづきがた薔薇ばらの花、まれて莞爾につこり、吸はれて泣きだす、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)