“皮剥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわはぎ46.7%
かわは20.0%
かはむき6.7%
かははぎ6.7%
かはゝぎ6.7%
かわむ6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち神尾主膳がこの部落のうちで皮剥かわはぎの上手を二人雇うて、犬の皮を剥がせようとしたところが、やり損じて犬を逃がしてしまった。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
むやみに売りに行けば、それから足が付く虞れがあるので、平吉は浅草あたりの皮剥かわはぎ屋へ牽いて行って、捨て値に売ってしまいました。殺して太鼓の皮に張るのです。
半七捕物帳:58 菊人形の昔 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
稱する事世の人の知る所にして天一坊越後傳吉村井長庵又は小間物屋彦兵衞の皮剥かはむき獄門ごくもん煙草屋喜八其他種々樣々の裁斷さばき有しが茲に説出ときいだ後藤半四郎ごとうはんしらうと云者はもと土民の子なれども生質うまれつき正直しやうぢきにして能五常を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
明治になつてからでさへ、松平某の皮剥かははぎ事件があつたくらゐですから、舊幕時代は追剥と辻斬りの本場といつてもいゝところだつたのです。
皮剥かはゝぎの苦痛、一枚一枚皮を剥れて行くやうな苦痛、かう言つてゐる。
小説新論 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
きれいな顔をしておつに済ましたようなことを云ったって、人間ひと皮剥かわむけばみんなけだものさ、色と欲のほかになんにもありゃしない
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ゲリジムの山頂には古き建物の跡多く、エバルの山には一面に覇王樹しやぼてんしげれり。覇王樹は土地の人新芽を皮剥きて咀嚼す。