“百千”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ももち50.0%
もゝち36.4%
ひやくせん9.1%
もつち4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見る見る野面や山の肌は霧にこめられて真珠色となり、庵室の庭に咲き乱れた百千ももちの秋の草花は、濡れて一層色を増した。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いざ行かむ、月おぼろなる夜は、われらが胸に翳せる白百合の香りこそ光らむ、そはまた百千もゝちの妖魔をくらます白金しろがねの剣ともなりて月光と共に競ふらむ……。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ちら/\ちら/\とたますだれ百千ひやくせんくだいたやう、くだん鰐鮫わにざめいはに、すれつ、もつれつ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
百千もつちの花の香を吹きぬ。
騎士と姫 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)