“白光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はっこう21.6%
びゃっこう21.6%
びやくくわう18.9%
しろびかり10.8%
しろびか10.8%
はかう2.7%
はくこう2.7%
はつこう2.7%
びゃくくわう2.7%
びゃくこう2.7%
プラチナ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、背すじへのぞんで、助広の白光はっこうを一りなぎつけたが、崖に等しい傾斜であり、灌木の小枝に邪魔されて、行き方少し軽かったか
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天女にも五すいそうの悲しみはあるというが、花のこずえは、いくら散っても散っても衰えないで、大地に空に、クルクルクルクル白光びゃっこうの渦を描いてめぐる。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我がほかは日の白光びやくくわうにこだましてラヂオ体操の響くあるのみ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そう見えるだけさ、本当は火花なんかないさ。それでもその小さな子は空が紫色むらさきいろがかった白光しろびかりをしてパリパリパリパリと燃えて行くように思ったんだ。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ひがしそらのききょうのはなびらはもういつかしぼんだようにちからなくなり、あさ白光しろびかりがあらわれはじめました。ほしが一つずつきえてゆきます。
いちょうの実 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
白光はかう小鳥ことりにゆるゝごと
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
枯れ枝の刀架けからそのまま白光はくこうを噴き出したのは、左膳自慢の豪刀濡れ燕……!
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
はるか木隠こがくれの音のみ聞えし流の水上みなかみは浅くあらはれて、驚破すはや、ここに空山くうざんいかづち白光はつこうを放ちてくづれ落ちたるかとすさまじかり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ロミオ とらはれうと、死罪しざいにならうと、うらみはない、そもじのぞみとあれば。あの灰色はひいろあさいともはう、ありゃ嫦娥シンシヤひたひから照返てりかへ白光びゃくくわうぢゃ。
しずくばかりの音もせず——獅子はひとえに嬰児みどりごになった、白光びゃくこうかしらで、緑波りょくはは胸をいだいた。何らの寵児ちょうじぞ、天地あめつちの大きなたらい産湯うぶゆを浴びるよ。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
吾が近眼にはよくも見えねど、何やらん白繻子しろじゆすやはらかき白毛のふちとりたる服装して、牙柄がへいの扇を持ち、頭のうごく毎にきら/\光るは白光プラチナの飾櫛にや。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)