“當”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
あた41.2%
24.2%
あて19.4%
たう7.3%
まさ3.0%
あたり1.8%
タウ1.2%
とう0.6%
あたつ0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分じぶんみせつて註文ちうもんるほどの資力しりよくはないまでも、同業どうげふもとやとはれて、給金きふきんらうなら、うした力業ちからわざをするにはあたらぬ。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
玄竹げんちくてこすりのやうなことをつて、らにはげしく死體したいうごかした。三にん武士ぶしは、『ひやア。』とさけんで、またした。——
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
しなには與吉よきち惡戯いたづらをしたり、おつぎがいたいといつてゆびくはへてせれば與吉よきち自分じぶんくちあてるのがえるやうである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ひとあしさき幹事かんじえない。やがて、二十分にじつぷんばかりにして、たう幹事かんじとんさんは、飛車ひしやかれたやうなかほをして
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まさ秋霜しうさうとなるとも檻羊かんやうとなる勿れと此言や男子だんしたる者の本意ほんいと思ふはかへつて其方向をあやまるのもとにしてせいは善なる孩兒がいじも生立にしたがひ其質を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「おかみ、何もさう迄いはなくたつていゝぢやないか。誰も女中達を裸にして見せろとは云やあしない。たゞ心あたりは無いかと訊いたばかりなんだ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
まことに唯一詞ヒトコトタウの姫すら思ひ設けなんだコトバが、匂ふが如く出た。貴族の家庭の語と、凡下ボンゲの家々の語とは、すつかり變つて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
とう時、わたしの一家は長さきんでゐた。その長さきには、下岡蓮杖おうならんで、日本寫しんかい元祖ぐわんそである上野彦馬おうが同じくんでゐた。
三日四日にかへりしもあれば一にげいでしもあらん、開闢以來かいびやくいらいたづねたらばゆび内儀かみさまが袖口そでくちおもはるゝ、おもへばおみね辛棒しんぼうもの、あれにむごあたつたらば天罸てんばつたちどころに
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ま、はい殘の人さな。俺の阿母おふくろも然うだツたが、家の母娘おやこだツて然うよ。昔は何うの此うのと蟲の好い熱を吹いてゐるうちに、文明の皮を被てゐる田舎者に征服せいふくされて、體も心も腐らして了ふんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)