“畑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はたけ55.6%
はた36.1%
ばたけ6.1%
ばた1.1%
はたき0.6%
バタ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はたけえ、牧場ぼくじょうえてはしってくうち、あたりは暴風雨あらしになってて、子家鴨こあひるちからでは、しのいでけそうもない様子ようすになりました。
汽車に連るる、野も、畑も、はたすすきも、薄にまじわくれないの木の葉も、紫めた野末の霧も、霧をいた山々も、皆く人の背景であった。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
賢吉けんきちは、そのそばへいってみると、かきのなえが、みょうがばたけはしほうに一ぽんて、おおきなをつやつやさしています。
僕のかきの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
病める児はハモニカを吹き夜に入りぬもろこしばたの黄なる月の出
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
うむ、はたきふかくなくつちや收穫んねえものよそら、らあさかりころにや此間こねえだのやうにあさうなあもんだたあねえのがんだから、現在いまぢやはあ、悉皆みんな利口りこうんなつてつかららがにやわかんねえが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
其で、廿年・廿五年後の今日では、古い畑の石ころを、時々気まぐれに掘り棄てる位で満足して、新しい焼きバタウナはう、と言ふ積りもなくなつて居るらしく見えると言ふ事でした。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)