“申渡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうしわたし37.5%
もうしわた37.5%
まをしわた12.5%
まうしわたし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九郎右衛門は兼て宇平に相談して置いて、文吉を呼んでこの申渡もうしわたしをした。宇平はそばで腕組をして聞いていたが、涙は頬を伝って流れていた。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あれはたしか文化四年四月の申渡もうしわたしとおぼえていますが、町奉行所の申渡書では品川宿じゅく旅籠屋はたごや安右衛門かかえとありますから、品川の貸座敷の娼妓ですね。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かしこまりて何某なにがしより、鳥籠とりかごたか七尺しちしやくなが二尺にしやくはゞ六尺ろくしやくつくりて、溜塗ためぬりになし、金具かなぐゑ、立派りつぱ仕上しあぐるやう作事奉行さくじぶぎやう申渡まをしわたせば、奉行ぶぎやう其旨そのむねうけたまはりて、早速さつそく城下じやうかより細工人さいくにん上手じやうずなるを召出めしいだし
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
家來の任用、肥後表へ差し向けた使者の件等は、公儀に於いて越度をちどと認める、追つて詮議せんぎを遂げるであらうと云ふ申渡まうしわたしである。暮方に成瀬は病氣だと云つて、安藤が來て慰問した。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)