“田夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でんぷ80.0%
でんふ10.0%
でんぶ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝景は多少のインスピレイシヨンを何人なんぴとにも与ふる者なり。故に勝景は如何なる田夫でんぷ野郎をも詩気しふうを帯びて逍遙する者とならしむるなり。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
漆谷しつこくは市河三陽、小野節二家の説を聞くに、後藤氏、名は苟簡こうかん、字は子易しえき、一田夫でんふ、又木斎と号した。北条霞亭の尺牘に拠るに、通称は弥之助である。讚岐の商家に生れ、屋号を油屋と云ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
二人のあねは色白くして玉をならべたる美人びじん也、菓子をくひながらかほ見あはして打ゑみたるおもざし、愛形あいきやうはこぼるゝやう也。かゝる一双いつさうの玉を秋山の田夫でんぶつまにせんは可憐あはれむべしことたきゞとしてすつほんるがごとし。