“狭間”のいろいろな読み方と例文
旧字:狹間
読み方割合
はざま87.2%
ひあわい6.4%
さま4.3%
ひあはひ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな民土のうたおこったのも、正に明智領になってからである。こよいもほりをこえ、狭間はざまをこえて、城下のうたが本丸まで聞えていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両方の家の狭間ひあわいへ通う風が何とも云えないほど涼しいので隣の二階でも裏窓の障子を明け放っているに違いない。喃々なんなんとして続く話声の中に突然
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ちかぢかと城の狭間さまより見おろしてこずゑの合歓ねむのちりがたのはな(白帝城)
白帝城 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
路地はどうかすると横町同様人力車くるまの通れるほど広いものもあれば、土蔵または人家の狭間ひあはひになつてひと一人ひとりやつと通れるかどうかと危まれるものもある。
路地 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)