“物々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものもの55.6%
もの/\44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドアの隙間から、だだっぴろい、ガランとした玄関のと、彫刻ほりのある物々ものものしい親柱おやばしらがついた大きな階段が見えます。
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
約束の午後六時、物々ものものしい二台の自動車が、小石川の淋しい屋敷町にある、牛原氏邸の玄関に横づけになった。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ぞろ/\とホテルへはいつてつた。ちやうどクリスマスの翌夜よくやでパイントリイが物々もの/\しくかざられ、食堂しよくどう舞踊ぶようがあつたりして、まるでおまつりのやうなさわぎであつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
だけをめば物々もの/\しいが、あまりのうれしさにこしけさうにつたのである。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)