“爪尖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つまさき97.8%
つまさ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燃えさしの薪を靴の爪尖つまさきで踏みつけると、真赤な焚きおとしが灰の上にくずれて、新らしいほのおがまっすぐにとんがって燃えあがった。
犬舎 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
林の中は爪尖つまさきもわからないほど暗かった、そこをぬけ出ると畑地で、すぐ左がわに農家の灯が見える、それは墓守り七兵衛の家だった
荒法師 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
月のしずくがかかったような、すそさばけず、しっとりと爪尖つまさかろく、ものの居て腰を捧げて進むるごとく、底の知れない座敷をうしろに、はてなき夜の暗さを引いたが、歩行あるくともなく立寄って
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)