“燭光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょっこう72.2%
あかり11.1%
しょくこう11.1%
しょく5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして或る夜、——元井エンジが晩めしを済ませ、燭光しょっこうの弱い電燈の下へ将棋盤を据えて、例のとおり自分に話しかけながら駒を並べた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
停留所で降りた時、彼の眼の中を通り過ぎた燭光あかりの数は、夜の都の活動を目覚しく物語るに充分なくらい、右往左往へちらちらした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幾百燭光しょくこうの電燈に照されていても、海の底のよどんだ暗さはどうすることも出来ません。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そこに濛々もうもうと渦巻く熱気と、石炭の粉の中に、臨時につるした二百燭光しょくの電球のカーボンだけが、赤い糸か何ぞのようにチラチラとしか見えていない。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)