“燦爛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんらん93.3%
きらきら1.7%
ひか/\1.7%
かがやき0.8%
きらびや0.8%
サンラン0.8%
プントハイト0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その薄明の中に、きわめて細かい星くずのような点々が燦爛さんらんとして青白く輝く、輝いたかと思った瞬間にはもう消えてしまっている。
詩と官能 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あかい液体が、室内の凡ての光りと、その陰影を吸い寄せて、美しく燦爛きらきらとゆらめいた。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
双無塩ふたりのあくぢよひとり西施せいしかたるは蒹葭けんが玉樹ぎよくじゆによるが如く、皓歯しろきは燦爛ひか/\としてわらふは白芙蓉はくふようの水をいでゝ微風びふううごくがごとし。
瀬戸物屋で——骨董こっとうをも合わせて陳列した、山近き町並の冬の夜空にも、沈んだ燦爛かがやきのある窓飾の前へ立った。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
燦爛きらびやかなる扮装いでたちと見事なるひげとは、帳場より亭主を飛び出さして、うやうやしき辞儀の下より最も眺望ちょうぼうに富みたるこの離座敷はなれに通されぬ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
タヒラニシテ、敵ノ上方勢ヲ見ルニ、武具馬具光リ輝キ、将卒ノ気ハミナビヤカニ、陣装ヂンサウ燦爛サンラン、馬ハ長大ニシテ、悍気カンキ高ク、海外ヨリ得タル新兵器ト火薬ナドノ物智ブツチケ、武者立チ、イカメシク
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
周囲ぐるりの団子雲を見ていると、いつとなく(私は揺する、感じる、私は揺する)の、甘い詩のオレンジが思い出されてきて、心に明るい燦爛プントハイトが輝くのだ。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)