“熔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
81.4%
とろ14.0%
あぶ2.3%
とろか2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前のからだをかしてやるよ——あたしは、お前が、どんな人達を、敵としてつけ狙っているか、ちゃあんと知っているのだからね。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
耳を澄ますと、四山の樹々には、さまざまな小禽ことりむれ万華まんげの春に歌っている。空は深碧しんぺきぬぐわれて、虹色の陽がとろけそうにかがやいていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魚肉獣肉をあぶり、それを肴に酒を飲み、大変もない上機嫌にて、乱舞高歌いたしおるありさま! 呆気にとられおりますると、彼奴きゃつら我々を発見いたし、何やら喚き出したと思う間もなく
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こと其目そのめほしのやうで、えずわたしかほては、こゝろとろかさうとしてゐるやうなこびつくる。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)