“煙管”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きせる83.5%
キセル6.9%
ぎせる5.5%
パイプ3.7%
なたまめ0.2%
ギセル0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見込み「けつぱなしてだれも居ねえのか、この開帳で人の出るのに」とかます烟草入たばこいれ真鍮しんちゅう煙管きせるを出し「何だ火もねえや」といひ
それは康熙年間のある夏の午後のことである。涼亭には蒲留仙ほりゅうせんが腰をかけて、長い煙管キセルをくわえながらうっとりとして何か考えている。
おまけに一人の親仁おやじなぞは、媽々衆かかしゅう行水ぎょうずいの間、引渡ひきわたされたものと見えて、小児こどもを一人胡坐あぐらの上へ抱いて、雁首がんくび俯向うつむけにくわ煙管ぎせる
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして、持っていた煙管パイプ羅宇らうで燻っている洋灯の心を直しながら(もう夜になっていたので、)再びその煙管を口へ持って行った。
書記は煙管なたまめ雁首がんくびで虫を押えたかと思うと、炉の灰の中へ生埋めにしました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
肯きながらスポンといい音をさせて、凝った古代裂こだいぎれの煙草入れの筒を抜き、意気な彫りのある銀煙管ギセルを取り出した。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)