“然乍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しかしなが50.0%
さりなが25.0%
しかしながら25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから、歴史といふものは日記の手のとゞかない所にあるのだらう、と、今、考へてみたのだが、然乍しかしながら、さう考へると、「現代」そのものが歴史でないと誰が言へる。
たゞの文学 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
いふおれには少しもわからぬ繰言くりごと然乍さりながら弟十兵衞の女房お安も拙者の方へ來て居たが思出せば七年あと不※ふと家出いへでして歸らぬゆゑ如何なしたる事ならんと思ひ出た日を命日めいにちに佛事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然乍しかしながら御手紙まいり候ごとに一寸御返事に困るやうなるは、すなわち真直に遠慮なく所信を述べて申越され候為にして、外に類なきことと敬服いたし候事に候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)