“無駄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むだ98.9%
むた1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで、その山へ登るつもりで嘉義かぎという町へ行ったのだが、嘉義で無駄むだに二日とまって、朝の五時半ごろに汽車でその町を出発した。
蝗の大旅行 (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)
「太田さん教誨師に何を頼みなすった?」「なに、本を貸してもらおうと思ってね」「そりゃ、あなた、無駄むだなことをしなすったな。 ...
(新字新仮名) / 島木健作(著)
そして、月々きまつてもらふお小つかひをすこしづゝ郵便ゆうびんちよ金にしはじめ、いつも母がくれるお中げんお歳の金も今までのやうに無駄むたには使つかはないことにした。
しかし、よるつて、またおし入の中での現像げんぞう結果けつくわは、かん板の色いめんがまつくろになつてしまふばかり。とう/\二ダースのかん板を無駄むたにしたが、影像えいぞうまつた膜面まくめんあらはれて來なかつた。