“無之”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
これなく78.1%
これなき16.4%
これな2.7%
これなし2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尚お条件として是非年内に挙式の必要有之旨これあるむね、如何の次第に御座候哉。母も案じ居候間、委細の事情お包み無之これなくお知らせ被下度候云々くだされたくそうろううんぬん
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
此段御承引ごしよういん無之これなきに於ては、仮令たとひ、医は仁術なりと申し候へども、神仏の冥罰みやうばつも恐しく候へば、検脈の儀ひらに御断り申候。
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
落命致させては、其甲斐、万が一にも無之これなかる可く候。何卒泥烏須如来に背き奉り候私心苦しさを御汲み分け下され、娘一命、如何にもして、御取り留め下され度候。
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「正月元日。晴。御祝儀非役之面々無之これなし。已廃三朝古典刑。曾無賀客至山扃。唯余一事猶依旧。独坐焚香読孝経。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)