“烏爪”の読み方と例文
読み方割合
からすづめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疑問の烏爪からすづめの女は、花世のことばによると、この世に、四人あると言ったけれど、江漢が指を折ってみると、どうしても、五人になる——
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見ておくんなさい。——烏爪からすづめだ、あっしの妹のお半と同じだ。お半の小指の爪も、お鉄漿はぐろを染めたようにまっ黒なんで、奇妙な生れつきだと思っていたら、この女にも、同じ爪がある
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)