“烏滸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おこ86.7%
をこ13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう申しては、烏滸おこのようなれど、いつも道中には、供の者十四、五名は連れ、乗り換え馬の一頭も曳かせて歩く身分の者でござる。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
書についての私の経歴というようなものを、烏滸おこがましいのでありますが、一つの挿話としてお聞きをねがいたいのであります。
能書を語る (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
かたはらなるバルザツク忽ちその語をさへぎつて云ひけるは、「君の我等に伍せんとするこそ烏滸をこがましけれ。我等は近代文芸の将帥しやうすゐなるを」
濁醪どぶろく引掛ひつかける者が大福だいふく頬張ほゝばる者をわら売色ばいしよくうつゝかす者が女房にようばうにデレる鼻垂はなたらしあざける、之れ皆ひとはなあなひろきをしつしりあなせまきをさとらざる烏滸をこ白者しれものといふべし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)