“灰汁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あく97.1%
あくじる1.5%
アク1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「去年の暮れの煤掃すすはきの折、ここの家では、日本間の方の天井板をすっかりはがして、灰汁あく洗いをした相だね。それは本当だろうね」
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
君の心の中にはにが灰汁あくじるのようなものがわき出て来るのだ。漁にこそ出ないが、ほんとうを言うと、漁夫の家には一日として安閑としていい日とてはないのだ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
○或るところの高い「エレバートル」〔起重機〕、馬車が積んで一字不明かけて一字不明る。オムスクのすぐ手前、イルトゥイシュ河、大きい河、白い雪の間に河水は澱った灰汁アク色だ。岸の枯れたカン木は茶ママ