“火照”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほて92.4%
ほてり2.5%
ほでり2.5%
ほで1.7%
ホテリ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の甥は顔を火照ほてらせながら、どこまでもこう弁じつづけて、私などの申す事には、とんと耳を藉しそうな気色けしきさえもございません。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
密閉法が功を奏して、もう坑内の鎮火はよほど進んだと見え、鉄扉の前には殆んど火照ほてりがなくなっていた。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
かれ火照ほでりの命は、海佐知うみさち毘古として、はたの廣物鰭の物を取り、火遠理ほをりの命は山佐知やまさち毘古として、毛のあら物毛のにこを取りたまひき。
おも火照ほでに寄る子らが影見ればあかあかとけぶり煮立つものあり
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『古事記』の記する所に従って之を述べんに、彦火々出見尊或は亦の名火遠理ホオリ命、其兄火照ホテリ命の鉤を失いしによりて、兄神に責められ、海辺に泣き居たりしとき、塩椎神出で来る。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)