“澪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みお36.1%
みを27.8%
こぼ27.8%
みよ2.8%
しずく2.8%
ミヲ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この二つの川はともにこれという源頭もなく、山野の落水を集めた川で、川というよりもむしろ沼地のみおである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
みても楽しいな。軍艦はもちろん勇壮だ。ごらんなさい、もうあんなに小さくなりましたよ。想ひ出はみをの如く泡だち……か。大海わだつみの、霞に消ゆる、ふね四艘……と
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
何だなア、定さん、男の癖におい/\泣くのは止しねえ、お内儀様かみさんは女でこそあれ、あゝいう御気象だから、涙一滴こぼさぬで我慢を
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そんな釣は古い時分にはなくて、みようちだとか澪がらみで釣るのを澪釣みよづりと申しました。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「すと」「すと」花にたまった雨のしずくの砂にしたたる音を聴いていると夢まぼろしのように大きな美しい五感交融こうゆうの世界がクッションのようにうかんで来て身辺しんぺんをとり囲む。
桃のある風景 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
精霊流しの一脈のミヲを伝うて行くと、七夕のサヽや、上巳の雛に逢着する。五月の鯉幟も髯籠の転化である。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)