“滴点”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したた50.0%
したたり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならず、会心の男が出来て、これはと思うその胸へ、グザとやいばを描いて刺す時、膚を当てると、鮮紅からくれないの露を絞って、生血いきちしずく滴点したたると言います。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
李生は起きて神座のほとりに注意した。たまっている朽葉の上に赤黒い血の滴点したたりがあった。李生はその血の滴点をつけて廟を出た。血の滴点は山の南のうねりに沿うて著いていた。
申陽洞記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)