“満腔”のいろいろな読み方と例文
旧字:滿腔
読み方割合
まんこう90.6%
まんかう9.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満腔まんこうの好意をもっていたのであるが、その後、いろいろと悪評が伝わり、お山にかくまい置くべからず——という衆議になったからじゃ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と。これ彼が満腔まんこうの不平をべたるなり。しかれども吾人ごじんを以てこれを見れば、一老生の言、実に彼が急所を刺すものあるを覚う。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
私はそれを聞くと、満腔まんかうの反感を抑へて、へずかう答へた。それは私の精一ぱいの強気であつた。
良友悪友 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
が、円満具足したゲエテの僕等を行動に駆りやらないことに満腔まんかうの不平を洩らしてゐる。これは単にハイネの気もちと手軽に見て通ることの出来るものではない。