“涼風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すずかぜ71.1%
すゞかぜ15.8%
りょうふう13.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まだ流行はやっていますよ」と、善八は答えた。「涼風すずかぜが立ってもすぐには止みますめえ。七月から八月にかけて随分殺されましたね」
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
暑いと云ふ心地の忘られたのは此処ここへ着いた時からなのであらうか、市中を見おろして居た時の涼風すゞかぜからか、よく意識しない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
一夜いちや涼風りょうふうを銀座に追う。ひとかたす。正にこれ連袵れんじんを成し挙袂きょべい幕を成し渾汗こんかん雨を成すの壮観なり。良家の児女盛装してカッフェーに出入す。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)