“海象”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいうち23.1%
ウオルラス15.4%
かいぞう15.4%
モールス7.7%
ウォーラス7.7%
かいざう7.7%
くらげ7.7%
ウォルラス7.7%
セイウチ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『あそこなら海豹あざらしも何千となくびはねているし、足もとには海象せいうちがねむっているんだもの。漁はたしかで、おもしろいにちがいないわ!』
トマスは熱心な聴き手となって、作中のビリー・ボーンズの衣類箱が探される時にはその中にある種々の品物を挙げ、またフリントの船の名を「海象ウオルラス号」とつけたのも彼であった。
宝島:01 序 (新字新仮名) / 佐々木直次郎(著)
あそこで大きな白熊しろくまがうろつき、ピングィンちょうしりを据えてすわり、光って漂い歩く氷の宮殿のあたりに、昔話にありそうな海象かいぞうが群がっている。
冬の王 (新字新仮名) / ハンス・ランド(著)
……そういえば、おじさん、おまえは海象モールスに似てるねえ、やっぱり、あッちのほうから流れ寄って来たのかい
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
海馬でもなし、海象ウォーラスでもない。さだめしこれは、新種奇獣だろうてえんで、いちばん折竹の旦那にご鑑定をねがったら、きっとあの不思議な野郎の正体が分るだろう……
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
をりをりあいちやんはすこしくはなれていけなかなにかゞ水音みづおとてゝるのをきつけなんだらうかとおもひつゝそばへ/\とおよいできました。はじあいちやんは、それが海象かいざう河馬かばちがひないとおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
譎漢共ごろつきかんども!」スメールがつぶやいた、「どうして、彼等が皆ここに居るんだろう! 海象くらげのような頬鬚の生えてるあの小さな見世物師を除いて皆だ」
この穴の中には、二つに折れた鶴嘴つるはしと、幾つもの荷箱の板が散らかっていた。その板の一つに、海象ウォルラス号という名——フリントの船の名——が、烙鉄で烙印を押してあるのを、私は見た。
入って見ると、それは化粧した男が女の着物をきているまでの話だし、犬は海象セイウチの皮を被せられて、水を入れた湯槽の中を泳いでいるのです。いやはや、つまらないものでした。