“海床”の読み方と例文
読み方割合
かいしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日は、事によると僕はタスカロラ海床かいしょうのすっかり北のはじまで行っちまうかも知れないぜ。今日もこれから一寸向うまで行くんだ。僕たちお友達になろうかねえ。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
またタクラマカンの死の荒野の東、ロプ海床かいしょうを越え、乾上ひあがった海底に残る竜宮城の廃墟のまぼろしをのあたりに見ながら、玄奘は印度からの帰途を急いだことであろう。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
昨日まで丘や野原の空の底にみきってしんとしていた風どもが今朝夜あけ方にわかに一斉いっせいに斯う動き出してどんどんどんどんタスカロラ海床かいしょうの北のはじをめがけて行くことを
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)