“浩歎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうたん87.5%
かうたん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等はこれを知らずして只いたずらに天を仰いで空しく世道人心の頽廃を浩歎こうたんしているのであります。思い切って鼻を往来の塵に埋めて
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いまだゲルマンのごとくはなはだしき空論世界あらざるは吾人が実にゲルマン人民のために浩歎こうたんするところなり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
清十郎の胸のうちには恋の因果といふ猛火もえしきりて、主従の縁きるゝ神のとがめを浩歎かうたんして、七苦八苦の地獄に顛堕てんだしたるを、お夏のかたにては唯だ熾熱しねつせる愛情とゆべからざる同情あるのみ。
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)