“浩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こう40.0%
かう20.0%
ひろ20.0%
ひろし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうさん! 浩さんは去年の十一月旅順で戦死した。二十六日は風の強く吹く日であったそうだ。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
新山堂と呼ばるる稲荷神社のすぐ背後うしろの、母とは二歳ふたつ違ひの姉なる伯母の家に車のながえを下させて、出迎へた、五年前に比して別に老の見えぬ伯母に、『マア、かうさんの大きくなつた事!』
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
奥さんはひろ子さんと申します。やはり同じ土地のひとで、全然の媒酌です。家じゅうの人が皆実にいい人たちだもんだからお嫁さんも安心しているのよ、今のところは。
食後、お苑さんは、去年生れた可愛い赤坊の小さい頭を撫で乍ら、『ひとつお世話いたしませうか、ひろしさん。』と云つた。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)